2015年7月7日火曜日

「明治日本の産業革命遺産」 強制徴用問題

韓国国内では日本を叩いたという評価で盛り上がっているようです。日韓協力を説いた韓国外務大臣はトリックを仕込んで日本に来たと言っては言い過ぎでしょうか。事前の票読みで世界遺産登録を阻止できないと情報分析した韓国政府は戦術を変えたということであったのでしょうか。 

政府交渉団は強制性にこだわる韓国に毅然とした態度を貫けなかったのでしょうか。勝ち負けでいうのではなく、外交の本質が問われることです。お人好しでは国益を損します。 

競争力の高い大学に入学するために勉強ばかりしてきた人間。外務省に入省後は役人文化のなかで育てられた外務官僚には度胸というものが育っていないのだろうと思います。 

外交と言えば平和外交が話題になるが、外交の本質は国益の拡大です。←こんな抽象的な表現では下々の者には外交を理解できない。 

国益というと右翼の用語のように思われますが、日本を尊敬に値する国として世界の人々に認めてもらう・・・これが現代の日本の国益です。 

明治の黎明期に政府は使節団を欧米に派遣した。日本側の思惑に関係なく、当時の欧米はアジアの土民が使節を派遣してきたと思っていたようです(歓迎を受けたことは幸いでした)。使節団の目的は情報収集なのですが、行く先々で独立国としての気概を持ち続けました。それこそ当時の国益に叶うことでした。日本が非西欧で初めて近代化できた資質でした。その流れを追ったのが「明治日本の産業革命遺産」と思っています。日本は西欧文明に感謝しています。