2010年10月17日日曜日

最期の帰宅




ハナミズキの実が赤く実る

さわやかな秋の朝からはじまった。


男は実家に向かっていた。

担当医は母親の子供たち3人に病状説明のため集まるよう伝えてきていた。

不安はあるがまだまだ峠は先だろうと気楽に思いながら、湾岸道路の渋滞につかまっていた頃、携帯が鳴りだした。



「お母さんが死んだよ」



突然の悲報。


父は膠原病の治療薬でやつれ苦しみながら亡くなったが、母は安らかに永眠したと立ち会った兄は語ってくれた。

病院から母の最期の帰宅



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