2014年12月23日火曜日

2014年もいろいろありました

▪ 衆議院の議員資格はどうあるべきでしょうか。 
一票の格差が騒がれていますが、最高裁の判断では、格差2倍未満を合憲としているようです。果たして格差がある事はいけないことなのかどうか根本的に考えてみるべきときでしょう。違憲かどうかの判断は最高裁だけに与えられた権限ですが、国民は憲法を変える事ができますので、根本的な議論をやってみるべきと思っています。 

▪ 「二人で笑い、お互いを思いやり、尊重し、つらいときには支え合い、学びながら、ともに希望ある未来をめざします」吉良佳子(よしこ)参院議員(32)が結婚した。ぼくは共産党を嫌うが政党としては敬意を払います。 

▪ 理化学研究所(理研)はスタップ細胞を作成できなかったと12月19日に発表しました。小保方晴子氏は理研に退職願を出し受理された。科学はファクトで構成されますので当然の処置でしょう。世は人生劇場。いったい誰が脚本を書いたのでしょうか。誰もが踊らされてしまいました。小保方晴子氏は自分が未熟であった事を痛感したでしょう。部外に去り研究を続けることも一策です。 

▪ 人生いたるところ青山あり。これは進路に迷う若者に対してばかりではなく、老境の者に向けても言える言葉ではないでしょうか。五臓六腑の中で使い続ける限り衰えない臓器があります。言わずと知れた脳です。 
翻って、振り込め詐欺が増えました。息子と名乗る人物から「事故処理に一千万円必要になった」と電話で告げられて従順に振り込んでしまう人が多いのだろう。と思う事がクセもので、騙されてしまう老人の割合を知る事も大切だ。騙される老人がいるし、他方多くの老人は騙されない。ファクトを根拠にしないと間違った考えが正統化されてしまう。 
「振り込め詐欺にはだれでもひっかかります」と言われる。。。振り込め詐欺犯の熱心な犯罪に加担してしまうようなメッセージをどうして掲げるのでしょうか。だれでもひっかかる訳ではありません。 

▪ 世の中は不思議なことでいっぱい。 
国債と地方債を合わせて現在1千兆円の借金を日本は抱えていますが、どうしたらよいかを学者は示す事が出来ないようだ。意見は二つに割れています。一方は「問題ない」と言います。借金のほとんどを日本人が受け持っているが日本人の所有する資産は借金を上回っているというのが根拠のひとつのようです。日本には国富が蓄積されているという認識が背景にあるからではないでしょうか。 
他方は「大破綻が起きる」と言います。国際投機筋がいつ攻撃を仕掛けてくるか不気味です。どちらが正しいのでしょうか。 
少し具合的に探ってみましょう。銀行が引き受けている国債を売りに出した時、日銀も買い取れます(実際に日銀は大々的に買い取っています=黒田総裁の政策)。日銀は(紙幣を発行する事ができますので)いくらでも国債を買い取る事ができます。銀行に大量のお金が渡ります。つまり結果として国中にお金がばらまかれることになります。そのはてには、経済を破壊してしまうスーパーインフレさえ起こり得ます。つまり金融出動はどこかで止めなければならないのでしょう。江戸幕府の時代の悩みが現代でも解けていない一例でしょうか。 

▪ 格差社会 
社会格差が拡大していると警告されています。そもそも働き者も怠け者も同じゴールにゆける平等は正しいのでしょうか。社会保障費の増大は問題です。世界を俯瞰的にながめることも重要です。一生懸命に働き続けた日本人サラリーマン夫婦なら合計で約24万円(夫18万円+妻の国民年金6万円)/月の年金がもらえます(将来はわかりません)。ロシアでは夫婦合計で6万円/月ぐらいのようです。韓国はロシアより少し低い水準でしょうか。中国は年金の制度設計を始めている最中で、社会主義国家であるのに格差問題に直面していることが不思議です。 

▪ 朝日新聞慰安婦報道問題 
報道機関はなにごとにもファクト主義是々非々でゆかなければいけない。それが報道機関の矜持ではないのだろうか。 
朝日から委嘱された第3者検証委員会が提言をまとめた報告書を昨日提出しました。痛烈な批判が述べられている。今朝の朝刊(2014.12.23)では自社の出来事を他人事のように解説している。戦略の失敗。反撃できていない。 
権力には常に反抗する。そのことを正しいと信じる新聞社であったようだ。左派の精神的支柱であり続けたこともこの新聞社の劣化を早めてしまったのだろう。この新聞社の主張と反対の事をすればなにごともうまく行くとまで揶揄されるまでに堕落してしまった。 
直近の例を見てみましょう。12月総選挙でこの新聞社は「大義のない選挙である」と論戦を張った。政治は闘争であり、勝者にとっての意義はありました。鋭い論者ならこのキャンペーンに勝ち目がないことを読みとったことでしょう。200万人のコアな読者はいったいどうとらえていたのだろうか。 


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