2014年7月9日水曜日

盾なのか矛なのか 集団的自衛権


7月1日、集団的自衛権の容認が政府によって閣議決定されました。
この日は新聞4紙を購入して読んでみました。この件では見解が真っ二つ
に割れていました。
集団的自衛権を盾としてつかうか、矛として使うかで
その評価は正反対に分かれてしまいます。
その後の世論調査では、政権の支持率が下がったようです。

「平和の訴え」も、備えあっての物種と思うのですが。日本人は安全保障を何か恐いものと思っている。メディアは不安の声を街頭で拾ってきています。

.「日本を戦争する国にする」のかという見解は、日本が平和主義で生きる決意を信じられないから出てくる見解なのでしょう。自衛のために備えるということと日本が戦争する国となるということは別事です。自衛のために備えるということは抑止力を高めることで戦争が起こらないようにするためです。
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「非武装中立」にいたっては、何をかいわんやです。わが国が非武装中立になったとたん尖閣・沖縄はあっという間に中国の領土となるでしょう。中国はすでに沖縄は中国の領土であると宣言しています。
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「日本を戦争に巻き込まれる国にする」のかという見解は法理としては正しいでしょう。危険性は高まります。しかし他方、政治理念、価値観の共有できる国々と携えて自分の身を守ることは子供でもわかることです。

福沢諭吉は明治期に多大な貢献をした人ですが、彼の説いた「脱亜」をもって彼を批判する見解もみられます。この件に関する事実は、中国朝鮮発展のために彼が多大な支援をした中国人・朝鮮人が抹殺されたことで、連中と付き合っても日本のためにならないと絶望した結果の結論です。しかし、言える事は、孤立することは出来ません。

世界を歩けば、宗教、民族、歴史の溝は深く、資源や主権の争奪戦が激しくなっているしまつです。そのような情勢の中で、「積極的平和主義」でゆこうとする方針のどこがいけないのでしょうか。批判する人々は方針を示すべきです。21世紀前半のパラダイムはこの数年で形付けられてしまうでしょう。TPPは中国をけん制する経済圏として機能するでしょう。白豪主義を捨てアジアで生きようとしているオーストラリアは日本と価値観の結束を強めるでしょう。安倍首相はオーストラリアを訪問中ですが、アボット・オーストラリア首相の歓待はそのことを物語っています。
ロボット産業・創薬再生医療など重点的に資源を投入する将来展望も策定されつつあります。実のなるときがきっとくるでしょうが、余裕は有りませんので必死に取り組まなければなりません。


「日本が戦争する国になる」などを論点に国民を扇動しつづけるようなことはわが国の平和の決意とまったくかけ離れていて、政敵攻撃の為だけの議論と思います。
 


 

 

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