2019年8月29日木曜日

スイートメモリー sweet memory


私の元彼女は統合失調症に罹っていました。熊本市の日航ホテルに泊まっていたとき、窓を通して熊本城を眺めていると「天守閣のところに目玉が見える」と言います。部屋に備え付けの便箋とボールペンをすぐに渡して『絵にしてみて』といったのですが、彼女は警戒して私の頼みを受け付けませんでした。彼女は病に罹っていることを自覚してました。しかしクリニックで診断してもらうことは断固として拒否しました。仲間と情報交換するのでしょう、いくつもの錠剤をそろえて服用していました。彼女の手にはリストカットの無数の痕が消えずに残っていました。彼女の作る詩は若者らしくて大好きでした。夏目漱石内坪井旧居を訪ねたときは一人の女性スタッフが受け付けにいるだけで、記念館は二人で貸し切り状態でした。いくつかの部屋を回りながらその都度彼女を抱きしめました。明治時代の旧居と現代娘の解合、無頼漢の荒い行為を彼女は受け入れ手を回してくれました。メルヘンでしたぁ~~。写真は夏目漱石内坪井旧居前にての元カノです。
















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