2015年9月30日水曜日

寝言

社会を観察しようと思えばいつだって始められる。研究者やジャーナリストの専権事項ではないと思う。むしろ、長く生きた者(=老人)こそ経験を観察に照射できると思います。
人権に関する歴史は苦難の歴史でした。
政府の中南米やハワイに移住する計画は「人減らし」の側面がありました。国内では食ってゆけないと考えた者が政府の移民政策に希望を託したにしてもです。
日本における大きな移民政策は「満州国」でしたでしょう。
欧州における大きな移民政策はアメリカ大陸でした。ネイティヴアメリカンにとっては迷惑以外の何ものでもないことでしたでしょう。彼らが「我々の土地を返せ」と叫んで誰が非難できるでしょうか。



姥捨て山の言い伝え。息子が老父母をほんとうに山奥に捨てに行った事実があるかどうか私にはわかりませんが、それに近いことはおこなわれたことでしょう。産経新聞産経抄(2016.9.28)には、年寄りが嫌いで70歳を超えた者を山に捨てるように命じた殿さまの話が載っていました。昔も今も若者は老人が嫌いです。
冷夏で稲が実らず、家族が生き残るために娘を売り渡したことは戦前まではあったようです。母親も娘も同意のうえでの身売りもあったようです。ドラマ『おしん』以上の事が行われていたということです。中世を舞台にした「安寿と厨子王」。安寿が自分の死をもって弟を助けた説話は身につまされます。注意すべきは、それでも日本の歴史に奴隷階級はなかったようです。
戦時中の日本軍による従軍慰安婦問題。朝日新聞はとちゅうから主張を変え「慰安婦問題の本質は強制的な人権侵害」と主張するようになりました。
「20万人の女性が性奴隷にされた」としてサンフランシスコ市議会は慰安婦像の建立を認可しました。私はサンフランシスコ市議会の見識のなさに幻滅しました。これが世界の現況なのでしょう。
日本は技術移転を積極的に中国や韓国におこないました。力を得た彼等は友好国になるどころか日本を足蹴にしてよろこんでいます。たとえそれが外交的戦略であったとしても明らかに卑しい考えではないでしょうか。
日本軍が侵略者であったことは間違いありません、蛮行もおこないました。しかし、そうだからといって事実を歪曲してはいけないと思います。外国の方々で日本を非難する人々がいることは仕方ないと思いますが、日本人が日本を貶める所作-朝日新聞がその例-はもう止めようではありませんか。
「こんな危険な日本に子供達を住まわせられない」という人々がいます。ならば、どうぞすぐに日本を離れてください。
「いまの日本で良いのか」という苦悶があるのでしょう。ならば、対策を述べてください。「安倍政権を許さない」と叫ぶ人々だけが正義の使者ではありません。

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