2019年10月9日水曜日

かのじょ She


男はそのとき51になっていた。そのときまで風来坊のように生きてきた。
独り身であることを快適に感じていた。本来なら社会人として肩身の狭い思いをすることもあるだろうにその男に限ってはあっけらからんとしていた。仕事に邁進したのかと問われればそうでもない。勉強に時間を取られていた。

51になったとき、私にはなぜ妻がいないのだろうと不思議な感覚にとらわれたことがある。そのころ一人の若い女性とお付き合いをしていた。4,5年前知り合い、2年間ほど淡いかんけいが続いた。その後1年間近くまったく音沙汰のない時間が過ぎ、再会してからは急速に関係が深まった。彼女は28になっていた。

ポジティブに迫って肉体関係を求めてもいくつか関門があるんだろうなぁと思っていた。

彼女と初めて関係をもったとき、ベッドの上で横たわっていた彼女に欲情をおぼえ ニットセーターの上から胸のふくらみをまさぐった。彼女は抵抗しなかった。パンツを脱ぎ取り陰部に手を差し入れたときそこはすでに濡れて火のような熱さだった。

遠距離恋愛だったので2カ月に一度会うようにしていた。彼女は九州女だ。横浜と熊本を2カ月に一度往復した。何度かセックスするうちに彼女が絶頂に達するころがわかるようになった。そのときがくるとおしっこを出すように多量の潮を吹く。陰部は別の生き物のようにひくひく動いた。
女の体はひとりとして同じ反応を示すことがないと思う。





0 件のコメント:

コメントを投稿